<モンゴルが飢えている>

モンゴルが大寒波にあい、羊が大量死しているという。
早速、在モンゴル大使館を尋ねて、状況を聞いてみた。

餓死した羊の死骸(産経新聞より)

<暖かい出迎え>
出迎えてくれたのはナーマンダ2等書記官。丸顔で僕のいとこそっくりだ。昔の社会主義国らしく、日本大使館よりずっと古く、立派な建物だった。中国はこういうところに金をかけてたんだね。広い割には人影が少なかった。ビスケットとミネラルウォーターと、コーラでもてなしてくれた。

<現況>
きのう(3月27日)久しぶりに雨が降った。昼間は8度まで上がったが、夜は零下。おととい、旭鷲山が行った時には雪が降った。天候、極めて不安定。春は大風が吹くから、雨が降ってもあっという間に乾燥してしまう。
6月になるまでまとまった雨は降らない。すなわち、大寒波の被災地には6月になるまで草は生えない。去年12月の統計で、羊は全国で3100万頭。3月22日の情報では170万頭が死んだ。このままでは、250万頭が死ぬと予測される。燃料が無いから、牧場の柵やパオ内部の木の部分を燃やしている。被害が起きているのは南部と西部。ゴビ砂漠の近くだ。中部・東部・北部は大丈夫だ。
干草がないのは、去年60年代以来の大干ばつで草が生えなかったからだ。今年は雨量が多いとの予報があるが、夏になってみないとわからない。人口230万人のうち、40%(92万人)が遊牧民。被害を受けてるのは39万5000人。

<援助のやり方>
被害をうけていない東部から羊の肉を買って与える。6月以降は子羊も買い与える。東部には森林もあるから木も買える。

<素早い援助>
日本政府は、23億5000万円の援助を早くも決めた。モンゴルを愛する小渕総理ならではのこと。モンゴルはもはや社会主義国ではなく、取材に行っても公安からつけまわされることは無い。どっかの国のように援助食料がスルリ無くなることもないだろう。犠牲が最小限にとどまることを祈るのみだ。

<羊肉過敏症>
この冬、KAZUGONはジンマシンに悩まされた。先生の話では羊肉は特に食べてはいけないそうだ。
乾燥、寒波もだめ。モンゴルでの食事は羊が基本。行きたいのは山々だが、困難も付きまとう。
そうだ、6月草が生える頃に取材に行ってみよう。その頃なら、きっとジンマシンも治っているはずだ。

(2000年3月30日)


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