<刑務所でみる夢は?>
中国は犯罪を犯した人の罪が極めて重く、経済犯でも簡単に死刑になります。
そんな、恐ろしいイメージがある中国の刑務所はいったいどうなってるのか、受刑者は、果たして虐待をうけていないのか、北京からのリポートです。
<リポート>
刑務所は北京市の中心部から南約30キロの、寒々とした畑の中にありました。
もう少し辺鄙なところに有るのかと思っていましたが、住宅地のすぐ近くでした。
<顔>
日本のテレビ局として初めて北京の刑務所を取材できることになりました。
ご覧ください、北京市監獄と書いてあります。では、訪ねてみたいと思います。
<リポート>
(金網の扉ガラガラッ!と開く)
地面にあるカメラは、受刑者が車の下に隠れて逃亡するのを監視するためだそうです。
塀の中の建物は、町で見かけるビルと大差なく、拍子抜けしました。
(舞台の上で娘受刑者達が踊る)講堂では、受刑者達によって建国50周年を祝う催しが開かれていました。
女性刑務所からの応援が花を添えています。受刑者達の鋭い目つきが、時々私たちにも突き刺さります。
<女性受刑者の話>強盗罪(入所1年)
「入ったばかりの頃は恐くて仕方なかったけど、係官の話や思想教育で自分が本当に罪を犯したんだなと悟り、刑務所がそんなに恐くなくなりました」
<リポート>
受刑者達の居住区です。2000人近くの受刑者を収容するこの刑務所、1部屋は30平方メートルで、10人が暮らしています。
受刑者は、一匹の金魚と、ひと鉢の観葉植物を育てることが許されています。
<実際にベッドに寝るKAZUGON=刑務官があわてて「何をするんですか?」>
受刑者たちはこの2段ベッドで眠ります。
いったい、どのような夢をみるのでしょうか?
<舞台の上で泣く男優>
この演劇は、刑期を終えて出所した男が家に帰ってみると妻が死んでいたという悪夢のような物語です。受刑者達の演劇は一般にも公開されました。
![]() |
<受刑者の話>
「外の公演では食事を準備してくれます。刑務所の単調な食事に比べれば美味しいに決まっていますが、いつも食べられないんです。心が重くて」
<リポート>
この刑務所の受刑者は服役態度によって、4ランクに分けられます。
ランクによって食事の内容が変わり、減刑の判断材料となります。
面会に関しても、1級は外出して家族に会えますが、
4級はガラス越しに電話で話さなければなりません。
<所長の話>
「目的は人間を改造することです。だから、単に懲罰中心ではなく総合的な手段を採用しています。管理、教育、心の矯正などです」
この刑務所はモデル刑務所的な存在で、全国の平均的な刑務所ではありません。
しかし、ヴェールに包まれていた刑務所を外国メディアに公開するということは、
当局が21世紀に向け刑務所の待遇改善を本気で考え始めていること窺わせます。
<追記>
しかしですなあ、北京青年報をみれば、足に巨大な鎖をはめられた死刑囚のカラー写真がデカデカと出てるし、CCTVみれば、鎖をひきずって歩いてる麻薬犯が映っ
てるし、天安門広場では、1月に入っても法輪功のメンバーが刑務所で死んだ仲間に抗議して公安にぼこぼこ殴られてるし、それをたまたま撮影していたテレビクルーはビデオ
テープを公安に取り上げられるし、カルマパ17世亡命のニュースはいっさいやらないし。
まあ、21世紀には〜
(2000年2月2日)