<広い中国 フォアグラだっているのさ> 怒江シリーズ2
前回は、中国のトリュフ事情をお伝えしましたが、世界3大珍味、今度はフォアグラです。
なんとイスラム教徒の村で、古くからフォアグラが食べられています。
<リポート>
雲南省の西部の村です。イスラム教徒の回族が住むこの村では断食明けの祭りが開かれていました(1月7日)。年に一度のこの祭り、村人達は先祖代代の墓を清め、一ヶ月の断食から開放され、ごちそうにありつけるのです。
<顔>
(ワン!と犬が鳴いて)
こちら、回族の農家です。その軒先で大事に飼われているガチョウ、このガチョウの肝臓がフォアグラになります。
<リポート>
この地方の農家では昔から、一軒一軒でガチョウを飼っています。
ガチョウの産卵期は毎年9月から11月で、卵を10個ほど生みます。
それを一年がかりで育てあげるのです。
フォアグラにするには、とうもろこしの粉を団子にしたものを、40日間毎日食べ続けさせるのだそうです。
農家のおかあさん方は、朝、昼、晩と団子を食べさせるのが日課です。
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| ガチョウを袋でつつみ、ジタバタできないようにしてから、トウモロコシ団子を無理やり食べさせる。 奥さんはこのあと、ガチョウの長首をしごくのであった。 |
<おかさんの話>
どんどん餌を詰め込むのよ。そして初めて大きくなるの。
でないと、肝臓が小さくておいしくないのよ。
<リポート>
ガチョウの首にナイフを入れられるのは村の長老だけです。
できたフォアグラは肥鵞肝(肥えた鵞鳥の肝臓)、まさしく読んで字のとおりです。
フォアグラ、ゆでて食べるのが一般的です。
<顔>
出来上がったばかりのフォアグラです。
木の実からとった調味料がかかっていますが、あまくておいしい。
調味料は山椒のような味がします。
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<リポート>
最近、ヨーロッパでフォアグラが珍重されていると聞いた村人たちが、輸出したらどうかと真剣に話しあいました。しかし、ヨーロッパ産のガチョウは種類が違うらしいこと、、
仮にヨーロッパ産のガチョウを育てたにしても、大量に出るフォアグラ以外の肉を村で消費することは困難だということで見送られました。
<村人の話>
問 ヨーロッパ産と、どっちが本物?
答 比べたことないからわかんないね。ここのしか食べたことがないから、別のところの はホンとは見たことさえないんだから。
<リポート>
だから、中国のフォアグラはいまでも、この村だけに伝わる珍味として、村人達が一年に一度か二度大事な客に振舞うごちそうとして後世に受け継がれていこうとしています。
(2000年1月26日)