2003年2月4日〜6日

1日目 2日目 3日目

2月5日(水) ハルピン

07:00過ぎ 各自ごそごそ起床。
 ベッドで朝の連ドラ「まんてん」を見る。このホテルでは、日本の衛星テレビはNHK系がが1局だけ入るのだ。
08:30 支度して朝食へ。
 ブッフェスタイルの朝食、場所は2階と19階の2箇所。「19階がビジネス客用で、納豆なんかもあってちょっと高級らしい」との吉田嬢情報を得ていた三姉妹は、迷わず19階へ。ところがラウンジは小さく、テーブルは既に満席。料理もあまりない。
「2階にもあります」と案内されたおじさんが「たった今2階で、上に行けと言われたから来たんだ」と怒っている。三女を残して長女と次女は2階の偵察へ降りた。
 2階は広いラウンジとレストランで、料理も豊富(に見えた)。「こっちの方がいいじゃん」と三女に降りてくるように電話したあと(携帯電話はつくづく便利)、席を取るべく受付のお姉さんに「3人」と申し出た。ただ2階も混んでいて、従業員のお姉さんたちも忙しくしている。

お姉さん「部屋番号は?」
我々「1528」
お姉さん「1室!? 1室には2人までしか泊まれません。3人なわけないでしょ。朝食は2人分しかついてません」
我々「エキストラベッドを入れてもらって3人なんですっ! カードキーだって1人1枚もらってるんだから」

お姉さん「フロントに確認してみます(電話)。朝食は2人分ですって」
我々「北京から知り合いを通して3人で予約して、昨日チェックインしたんだよ。2人しか食べないわけないじゃん」

お姉さん「客室予約に確認します」

 埒があかないので取り敢えず席を確保しに中へ入る。
そうこうするうち三女も降りて来たので空いたテーブルに着くが、前のお客の皿はなかなか片付かないし、片付けた後セッティングする前にテーブルを拭こうとしないし、とにかく動きが悪い。
さらに料理はなく、コーヒーは空、食器も補充されないと、ないない尽くし。
3人で泊まっているという確認ができたらしいのは不幸中の幸いかもしれない。

 三姉妹の感想は「久しぶりに中国らしいサービスだね」。
サービスが向上した北京にふだんいて、なんでもできたりあったりするのに慣れてしまっているのだ。
吉田嬢が言った「5年遅れ」の意味がわかる気がする。
もっとも、ハルピンでは氷祭り期間中以外観光客もあまり来ないだろうから、このきわめて短いピーク期間に合わせて従業員を訓練するのも難しいだろう。
彼らにしてみれば「書き入れ時!張り切っていこう!」とは毛の先ほども思わず「かったるいなー。早く氷祭り終わらないかな」と思っているに違いない。
1年の半分近くが氷に閉ざされる土地で、勤勉に働けというのが土台無理な話なのだ。中国の経済発展は南の方が先行するのも当然であろう。

 そんなこんなで朝から疲れた三姉妹。部屋に戻ったらぐったりしてしまい、そのままだらだらしたおしゃべりに移行したのであった。

12:50 さすがにおしゃべりも切り上げ。出発の支度にかかる。


13:15 ホテル発、まずは昼食へ(タクシー代27元)。
 ホテルは市内南西部の開発区に位置している。環状線を西南方向から大きく回って北上し、松河江南岸のシャングリラホテル、の側の餃子屋へ向かった。
ここは吉田嬢お薦めの「東方餃子王」。
チェーン店が市内のあちこちにあるのだが、ここがいちばんおいしいらしい。
コーンと松の実と豚肉、豚肉と香菜、きのこと豚肉、3種類の餃子に、冷菜2品を注文。たらふく食べてお茶を飲み45.2元。

14:25 食後、すぐ隣にある東北物産の土産物屋を冷やかす。

 ここはツアー客専門のようで、朝鮮人参だの、鹿の角や熊の胆を使った漢方薬や酒だの、怪しげな精力剤だのを売っている。
買いたいものはなく、ざっと一回りしただけでタクシーに乗り次の目的地へ。

街まるごと氷の世界

14:45 極楽寺着(〜15:35)(タクシー代13元)。

 極彩色の仏殿や五百羅漢堂等は、最近建立されたものと見える。
10年以上前(!)添乗員として来たことのある次女にすれば「全然違っちゃってる」。
信者の寄進が集まって豪華改装したのだろうか。
と思っていたら、続いた敷地の先に本堂があった。
もともとあった建物はこちらの方だ。
人出はあまり多くないが、頭上でお札を焼いてお祈りする熱心な信者の姿も見られた。

入場料(日本だと拝観料か)は10元。

巨大なお線香で初詣



大仏様もびっくり 高層ビルの建築ラッシュ

日本語でもなく英語でもない、なぞだ



氷像も煤けてまっくろけ



16:20 文廟(孔子廟)着(〜16:00)(タクシー代8元)
 ここは省民族博物館ともなっており、次女の好みで入れた目的地。
しかしハルピンっ子の吉田嬢をして「え?」という表情をさせた場所である。
もしかするとつまらないのかもしれない、と思いつつ一人15元の入場券を買おうとすると「16:00閉館」とある。
急いで回らねば!

 敷地は広いがお目当ての民族博物館としての展示はクローズされている。孔子像に迎えられて奥へ進み、お堂を3つほど拝むとおしまいなのだった。
冬場の閉館間際でもあり職員も帰り支度をしていたのであろう、メインのお堂には錠が掛かり、次女は吉田嬢の「え?」という表情を思い浮かべたのであるが、我々の後ろを自転車で追って来たおじさんが錠を外して扉を開けてくれ、ちゃんと見学できた。中には孔子様を祭る祭壇以外に、壁に沿って孔子の一生を解説するパネルが展示されている。なんとなく見て回る三姉妹。
頭に入る間もなく閉館時間が迫り、我々は孔子廟を後にした。


16:20 ホテルへ戻り、ひと休み(タクシー代13元)。
 年をとると連続行動が取れない。ということもあるが、主目的は防寒準備である。室内にいたら気分が悪くなるくらい衣服を着込んで出かけるのだ。
なんと言っても零下20度。

16:45 ホテル発
 タクシーでまた環状線を南西側から大回りし北上、今度は松河江を渡り対岸まで走る。

人も凍りつく寒さでも大盛況

17:15 市内最大規模の氷祭り会場である「氷雪大世界」到着(タクシー代15元)。

 まず三女が入場券(一人60元)を買いに行くが、小さな窓口にたくさんの人が殺到している。
しかも売り場の下の階段は幅が狭く、押し合いへし合いするうちに落下しそうだった、と危険な体験を語る三女であった。ごくろうさま。

続いて長女が靴の中敷を買う。ブーツに靴下2枚程度では足の裏から冷えるのだ。ぴったりのものが見つかり、いざ中へ。

 正門から入ると、ディズニーランドのシンデレラ城とみまがう氷の城が正面に建てられている。
その他、WTOをテーマにした彫刻、交通銀行提供の万里の長城、タイの寺院などなど、大型の氷像がずらり。
会場が広いので電飾のハデさもむしろ夜の闇と調和がとれ、氷祭りの本領をようやく実感できた気分だ。

 ここでも動物が活躍中。犬橇のコーナー以外に馬が引く橇もある。
寒冷地に育った馬とは言えども足元から冷えるのであろう、3本脚で立ち、1本は足首を曲げて蹄の全面が地面に着かないよう工夫をする、涙ぐましい姿が見られた。


 動物にくくるのはどうかと思うが、ミッキーマウスもいた。正しくはミッキーもどき。
風船を持って氷の像の前に立ち、愛想を振り撒きながら観客とカメラに収まっては撮影料を取っていた。
愛想よく振る右手がなんか変、と思ったら手袋から指が出る仕組みになっている。
その指で、風船のヒモとともに左手に握りしめた人民元を数えるのであった。

天晴れ、ミッキーもどき、自演自収。氷祭り実行委員会には、WTO精神に則り、コピー商品・知的所有権問題についても語ってほしいものだ。

会場で一番の稼ぎ頭↑

 そんなこんなでキャーキャー言いながら会場を回るのも、寒さのため1時間が限度。
18:20 会場を後にし、タクシーに乗りこんだのであった。

19:20 吉田嬢の「鈴蘭」到着(タクシー代33元)。
仕事が忙しくなければ合流して夕食へという手筈だったが、お店が混んでいるため我々だけで食事することにする。
場所は吉田嬢お薦めの東北料理、すぐ近くということで鈴蘭の警備のお兄さんが案内してくれた。

周辺のテーブルを見ながらおいしそうなものを注文する。
千切り白菜の和え物、根菜類の炒め物、スペアリブの揚げ物(但しぶつ切り状)、中国風スイトン、トウモロコシ粉のパンケーキなどなど。

飲み物はもちろんハルピンビール。
ここで、前日飲めなかった銘柄を注文したのはよかったが、次女がまたラベル欲しさにビンの持ち帰りを要望すると「空きビンはケースで返すからだめ」とすげないウェイトレス。

長女は「割れたことにすれば」と粘りたそうだったが、お行儀よく諦めた(たまには)。
食事代はしめて73元。

21:00頃 ホテル着(タクシー代8元)。
 長女と次女がシャワーを終えたくらいのタイミングで、吉田嬢が仕事を抜け出しホテルまで駆けつけてくれ、部屋で二次会となった。

彼女の差し入れは缶のハルピンビール。
吉田嬢は途中仕事で帰ったがまた戻ってきてくれて、おしゃべりの続き。
話題は方々に飛び、夜の更けるのも忘れ会話はいつまでも続くのであった。

12:30頃 吉田嬢お帰り――だった気がする。
ビールでは物足りず、お土産のウオッカまで開けて飲んだ次女は途中でダウン。
何時にお開きになったかじつはよく覚えていない。

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